皆さんは整体に通ったけど、「数日ですぐに症状が戻ってしまう」、「施術を受けた直後は楽になるけど、その場しのぎでちゃんと良くなってる気がしない」と感じた経験はありませんか?

人によっては、施術後「体が軽くなって症状が改善した!」と言う方もいるのに、その違いは何なのでしょうか?

実は「痛みのある場所が、不調の根本原因では無い!」事が殆どなのです。

なので、施術を受けて「体が軽くなり症状が改善した」という場合は、たまたま施術した場所に原因があっただけで、ラッキーパンチに当たっただけなのです。本当に施術の上手い先生とは痛みの場所に捉われず根本原因を見つける事が出来ます。

「問診から体の負担を掛けてる原因を導き出す先生」や「長年の経験から勘が鋭い先生」はたまた「圧倒的な触診力で触れただけで根本原因が分かる先生」など色々います。

体は全身繋がっているので、まったく関係ないように思える場所が、体に負担を掛けている本当に悪い場所という事は良くあります。

一例として、「突き指が根本原因であるが、自覚症状は腰痛で悩まれている方」の例をご紹介します。

Aさんの症例

  1. Aさんは1年前から腰が痛くなり、特にここ最近痛みが悪化してきており、夜も眠れなくなったため整体に通いだした。
  2. 整体では腰回りを中心に硬くなった筋肉を指圧してもらい、腰・背中・首・骨盤の矯正(ボキボキ鳴らすやつ)を行った。
    治療直後は痛みも消え、姿勢も真っすぐになり改善した。
  3. 矯正により姿勢改善したが、数時間後には元の姿勢に戻っていた。
  4. 次の日までは体の調子は良かったが、3日後には元に戻っており再度整体に行った。
  5. 治療後は調子が良くなるが、3日後にはまた辛くなる事の繰り返しで半年間通い続けたが、結果的に良くなった感じがしない。

まとめ

Aさんの場合は、1年前に「突き指」した事が根本原因となります。
「突き指」を無意識の内に庇ってしまい、全身歪んでいたのです。
その結果、腰痛を感じていたわけです。
この場合は、どれだけ腰の施術を行ってもその場しのぎにしかなりません。
根本原因である指の症状を改善して、腰に負担が掛からなくなった状態で、腰の施術もしないと改善には至らないのです。