皆さんのほとんどが経験のある肩こり。
肩こりを何とかしたくて整体に通われる方も多くいると思います。しかし、肩を揉みほぐしてもらっても次の日には「もうキツイ」。そんな経験は誰しもあったりすると思います。たかが肩こりですが、長年放っておくと四十肩、五十肩になる方が殆どです。
ただの肩こりだからと馬鹿には出来ないのですが、肩をどれだけ施術しても良くならないのはなぜでしょうか?
それは肩に負担を掛けている他の原因があるからです。
ここではわかりやすく「足首が悪くなり、そのあと四十肩が発症した」パターンで説明します。
実際は、身体が悪くなる原因は複数個所ある場合がほとんどですのでその全てを良くする必要があります。
ただ、こういった順番で体は悪くなっていくのだと理解ください。
Aさんの症例
- Aさんは、歩き方が悪く足首に常に負担が掛かる歩き方をしていた。
その為、足首に歪みが生じ、足首が固まり動きが悪くなっていた。 - Aさんの体は、無意識のうちに足首をかばい、結果、全身が歪む。Aさんはこの頃から肩こりを感じやすくなった。
この段階なら、本当の原因(足首)が良くなれば、肩こりは解消できる段階。 - 1ヵ月以上この症状が続くと、肩こりが慢性化して常に肩凝りを感じるように。ひどい時は痛みも感じる事も。
この段階では既に慢性化してるので肩も悪くなっています。仮に、本当の原因(足首)を良くしても、肩凝りは残ってしまう状態です。 - 肩の症状が悪化し、四十肩になる。
- 1か月位で良くなるだろうと思っていたのに四十肩が良くなるのに1年も掛かってしまった。
肩に負担を掛けてる原因(足首)はそのままなので、肩に負担が掛かり続け肩の回復は非常に遅いです。
まとめ
一般的に四十肩が良くなるのに1年は掛かります。
骨折ですら半年で良くなるのに、四十肩の改善に1年もかかるなんておかしいと思った事はないですか?
それは肩が回復する為の環境が出来ていないからです。
常に肩に負担を掛けている要因があると、良くなる速度より悪くなる速度の方が早くなります。
そのため四十肩が発症してから数か月は徐々に悪くなっていくという苦痛の日々が続きます。
肩に負担を掛けている本当の原因を取り除き、その状態で肩の施術を行う必要があります。
今回は四十肩を例に説明しましたが、腰痛でも膝の痛みでも全て同じです。
急性のケガじゃなければ、負担を掛けている別の要因は必ず存在します。
その事を知っておかなければどれだけ施術を受けても改善しないのです。