なぜ肩はこるのか?|肩で腕を支えていませんか?

肩こりの原因と身体の使い方|たぐち神経整体院

肩こりと身体の使い方

肩こりの原因は、
肩ではないかもしれない

原因を説明する前に、まず一度、
自分の身体で確かめてみてください。

肩こりで悩んでいると、こう言われることがあります。

「姿勢が悪いから」
「血流が悪いから」
「肩甲骨が硬いから」
「ストレスですね」

もちろん、それらが関係していることもあります。
でも私は、肩こりを見る時に大切にしていることがあります。

・・・

その説明で、
本当に身体は変わるのか?

少し、間をおいて考えてみてください

身体の使い方が大きく関係している場合、身体はその場で変化を見せてくれることがあります。

この記事では、肩こりの原因を決めつけるのではなく、まず一緒に身体を観察していきます。読むだけではなく、手を動かしながら進んでください。

まず、荷物を持った時の肩を見てみます

やってみてください

右手に、バッグやペットボトルなど、少し重さのあるものを持ってみてください。

姿勢を正そうとしなくて大丈夫です。肩の力を抜こうとしなくて大丈夫です。今の自分の身体を、そのまま見てみます。

  1. 右手に荷物を持つ
  2. 右肩が少し上がっていないか、見る
  3. 首の付け根や肩の上に、力が入っていないか感じる
  4. 肩の外側で、腕と荷物を支えていないか感じる

痛みが変わるかどうかではなく、肩の力の入り方を見てみてください。

・・・

いま、肩のどこに
力が入っていましたか?

荷物を持ったまま、もう一度感じてから進んでください

多くの方は、荷物を持った時に肩の外側に力が入ります。

名前は覚えなくて大丈夫です。まずは「肩の外側の出っ張ったところ」と思ってください。専門的には、この部分を肩峰(けんぽう)といいます。

多くの方は、無意識にこの肩峰あたりを「腕の付け根」のように使っています。すると、身体の軸から肩峰までが固まり、肩峰から腕を支える形になります。

肩峰を「腕の付け根」として使っている状態
肩峰を「腕の付け根」として使っている状態

肩の外側で腕と荷物を支えていると、荷物を持つたびに肩に力が入ります。

これでは、肩がこるのは自然です。

次に、鎖骨の付け根に触れてみます

やってみてください

右手に荷物を持ったまま、反対の手で右の鎖骨の付け根に触れてみてください。鎖骨を内側にたどった、胸の真ん中に近い部分。胸骨に近い、鎖骨の内側の端です。

強く押す必要はありません。軽く触れて、そこに意識を向けるだけで大丈夫です。

そのまま、こう思ってみてください。

右腕は、ここから
ぶら下がっている。

肩の外側から腕が始まっているのではなく、鎖骨の付け根から、右腕がぶら下がっている。

肩の力を抜こうとしなくて大丈夫。肩を下げようとしなくて大丈夫。胸を張ろうとしなくて大丈夫。ただ、認識するだけです。

鎖骨の付け根(胸鎖関節)から腕がぶら下がる意識
鎖骨の付け根(胸鎖関節)から腕がぶら下がる意識

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肩の力の入り方は、
変わりましたか?

答えを急がず、腕の重さの行き先を感じてみてください

ここで見てほしいのは、痛みが消えたかどうかではありません。見てほしいのは、肩の力の入り方です。

肩の外側で頑張って支えていた感じが、少し抜ける。腕の重さが、肩だけではなく、身体の中心に近い場所へ預けられる。首の付け根や肩の上の力が、ふっと抜ける。そんな変化が出る方が多いです。

分かりにくい場合は、もう一度「肩の外側から持つ感覚」に戻し、そのあと「鎖骨の付け根からぶら下がる感覚」に戻してみてください。比べると、違いが分かりやすくなります。

肩こりは、肩が悪いわけではありません

肩こりは、肩が悪いから起きているとは限りません。私は、肩こりをこう見ています。

肩こりとは、肩が
頑張らざるを得ない身体の状態。

肩が頑張らないと腕を支えられない。荷物を持てない。姿勢を保てない。だから肩は、ずっと力を入れています。

肩は悪者ではありません。むしろ、今までずっと頑張ってくれていた場所です。問題は肩そのものではなく、肩で腕を支え続けている身体の使い方にあります。

腕は、本来どこからぶら下がっているのか

多くの人は、肩の外側から腕が始まっているように感じています。でも、腕を含む肩まわりが体幹と骨でつながっている場所は、たった一つです。

それが、鎖骨の付け根。
専門的には 胸鎖関節(きょうさかんせつ) といいます。

身体の構造で見ると、腕の重さは鎖骨の付け根を通って体幹へつながっています。だから、腕の始まりを鎖骨の付け根だと認識できると、腕の重さは身体の中心に近い場所へ預けられます。肩だけで頑張らなくてよくなります。

これは、ただ力を抜く方法ではありません

肩の力を抜こうとしても、なかなか抜けないことがあります。それは肩だけの問題ではなく、身体が「肩で腕を支える使い方」を覚えているからです。

今回やっているのは、腕の付け根の認識が肩峰から鎖骨の付け根へ変わること。すると、肩で腕を支える使い方から、体幹に腕の重さを預ける使い方へ、身体の使い方そのものが変わります。

これはテクニックというより、身体の使い方の前提が変わるということです。

その場で変わる時、身体の使い方が関係しています

肩こりには、いろいろな背景があります。身体の使い方、自律神経の緊張、不安や恐怖、疲労、ストレス、生活習慣。すべてを一つの原因で説明することはできません。

ただ、身体の使い方が大きく関係している場合、身体はその場で変化を見せてくれることがあります。鎖骨の付け根から腕がぶら下がっていると認識した時に、肩の力が変わる。荷物の持ち方が変わる。腕の重さの感じ方が変わる。

その変化が出るなら、肩こりには身体の使い方が関係している可能性があります。逆に、それだけでは変わらない場合は、自律神経の緊張、不安、疲労、生活習慣など、別の背景も見ていく必要があります。

だから私は、肩こりを一つの原因で決めつけません。その場で身体がどう変わるかを見ながら、何が関係しているのかを一緒に見ていきます。

古武術の達人から学んだこと

この考え方は、私が古武術の達人から身体の使い方を学んだ時にも、強く感じたことです。

腕をどこから使っていると
認識するかで、肩の力は変わる。

これは、知識ではなく体験です。肩の外側を腕の付け根だと思う時と、鎖骨の付け根を腕の付け根だと思う時。肩の力の入り方が変わります。

力で頑張るのではなく、身体を上手に使う。腕だけで動かない。肩だけで支えない。身体全体をつなげて使う。

肩こりも同じです。肩を揉む前に、肩を鍛える前に、まず肩がなぜ頑張っているのかを見ることが大切です。

まとめ

肩こりは、肩が悪いから起きているとは限りません。肉体の視点で見ると、肩こりの本質の一つは、

腕をどこから支えていると
身体が認識しているか。

肩の外側から腕を支えていると、肩は頑張り続けます。鎖骨の付け根から腕がぶら下がっていると認識できると、腕の重さは体幹に預けられ、肩の力は抜けやすくなります。

肩こりは、肩を揉めば終わりではありません。肩がなぜ頑張っているのか。腕をどこから支えているのか。身体がどう使われているのか。そこを見ることが大切です。

最後に、もう一度やってみてください

もう一度
  1. 右手に荷物を持つ。最初と同じように、何も意識せずに。
  2. 肩の外側で支えていないか、首の付け根に力が入っていないか、感じる。
  3. 鎖骨の付け根に軽く触れて、「腕はここからぶら下がっている」と思ってみる。
  4. 肩の力の入り方、荷物の重さの感じ方が変わるか、確かめる。

左手でも同じように試してみてください。左右で感じ方が違うことに気づくかもしれません。

・・・

自分の身体を、
どう使っていたのか。
どう認識していたのか。

その違いに気づいた時、肩こりはただの「肩の問題」ではなくなります

「試してみたけれど、うまく感じられない」
「自分の身体の使い方を、一度見てもらいたい」

そんな時は、お気軽にご相談ください。
あなたの身体が、どこで頑張っているのかを一緒に見ていきます。

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