痛みを、そんなに敵にしなくていい

痛みが続くと、どうしてもその痛みを悪者にしたくなります。
「この痛みさえなければ」
「この身体じゃなければ」
「早く消えてほしい」
そう思うのは、自然なことです。
毎日つらい症状があれば、痛みを嫌だと思うのは当たり前です。
ただ、施術をしていて感じるのは、
身体はあなたを困らせるために、症状を出しているわけではない、ということです。
むしろ、これ以上無理をしないように、身体が止めてくれていることがあります。
痛みは、身体からのブレーキかもしれません
痛みがあるから、休もうと思える。
痛みがあるから、無理をしすぎずに済む。
痛みがあるから、ようやく自分の身体に目を向けるきっかけになる。
もしその痛みがなかったら、もっと無理をしていたかもしれません。
もっと身体の声を無視して、早くに大きく崩れていたかもしれません。
だからまず、そんなに身体を悪者にしなくていいのです。
あなたは、これまで頑張ってきたはずです
あなたは、これまで頑張ってきたはずです。
その頑張りは、ちゃんと身体に出ています。
痛みが出たということは、あなたが弱いという意味ではありません。
怠けていたという意味でもありません。
むしろ、これまで頑張ってきた身体が、今のあなたに
「そろそろ向き合ってほしい」
と教えてくれているのかもしれません。
これまでは、がむしゃらに頑張ればよかったのかもしれません。
多少無理をしても、気合いで乗り越えられたのかもしれません。
でも今は、次の段階に進む時期に来ているのだと思います。
これからは、ただ頑張るだけではなく、
自分の健康とも向き合いながら進んでいく段階です。
いきなり変えようとしなくても大丈夫です
とはいえ、いきなり何かを変えようとしなくても大丈夫です。
生活を変えなければ。
姿勢を直さなければ。
運動しなければ。
休まなければ。
そうやって、すぐに正しい行動をしようとしなくても大丈夫です。
まずは、気づいてあげるだけで十分です。
「私は、これまで本当に頑張ってきたんだな」
「この身体は、ずっと支えてくれていたんだな」
「痛みを嫌だと思っている自分がいるんだな」
そう気づくだけで、身体は少し変わり始めます。
身体にありがとうと思えなくても大丈夫です
無理に感謝しようとしなくてもいいです。
痛みを好きにならなくてもいいです。
身体にありがとうと思えなくても大丈夫です。
大切なのは、今の自分の気持ちに気づくことです。
「私の身体は、守るために痛みを出しているのかもしれない」
「でも私は、それをいらないものだと思っているんだな」
「痛みが嫌なんだな」
「不安なんだな」
そうやって、少し客観的に見てあげるだけで十分です。
痛いところを、そっと撫でてあげてください
もしできそうなら、痛いところにそっと手を当てて、撫でてあげてください。
本心じゃなくても大丈夫です。
口先だけでいいです。
「これまで頑張ってきたね」
「ありがとう」
そう言いながら、痛いところをやさしく撫でてあげてください。
本当にそう思えなくてもかまいません。
まずは、やってみることです。
それだけで痛みが和らぐ人もいます。
もちろん、すぐに痛みが変わらない人もいます。
でも、何かをしてみた時点で、身体との関係は少し変わっています。
痛みを責めるだけだった自分が、痛い場所に手を当てた。
邪魔だと思っていた場所に、少しだけ言葉をかけた。
嫌っていた身体に、少しだけ触れ方を変えた。
それは、小さなことのようで、とても大きな一歩です。
言葉は、自我との会話。施術は、身体との会話。
整体院で私がしていることも、同じです。
言葉は、自我との会話です。
施術は、身体との会話です。
どちらも、無理に押し込むものではありません。
相手の反応を見ながら、ぶつからない刺激を探していきます。
身体に対して強すぎる刺激を入れると、身体は守ろうとして固まります。
言葉も同じです。
正しいことを強く言えば届くわけではありません。
その人が受け取れる言葉、その人の身体が受け取れる刺激があります。
身体が緩むことを、まず大切にしています
だから私は、施術では身体の反応を見ます。
緊張が緩むか。
力が抜けるか。
呼吸が変わるか。
身体が安心して変わり始めるか。
そして必要な人には、言葉も渡します。
ただ綺麗な話をしたいわけではありません。
身体が変わらないまま、良い言葉だけを並べても意味がありません。
身体が緩み、力が抜け、少しでも安心できる状態になる。
そのうえで届く言葉があります。
痛みは、あなたを責めているわけではありません
痛みは、あなたを責めているわけではありません。
身体は、あなたの敵ではありません。
まずは、痛みを消すことだけを急がなくても大丈夫です。
あなたは、これまで本当に頑張ってきました。
その頑張りが、ちゃんと身体に出ています。
そして今は、自分の身体と向き合う次の段階に来ています。
無理に変わろうとしなくても大丈夫です。
まずは、気づいてあげるだけで十分です。
そこから身体は、少しずつ変わり始めます。
※急な強い痛み、しびれ、発熱、転倒後の痛み、排尿・排便の異常などがある場合は、まず医療機関へご相談ください。